| 会社名 | 株式会社グローバックス |
|---|---|
| 代表取締役 | 後藤 大介 氏 |
| 所在地 | 〒511-0838 三重県桑名市和泉680 |
| ホームページ | 株式会社グローバックスホームページ ROBO BASE ホームページ |
| ブログ | ロボット社長 後藤大介 ROBO BASE スタッフブログ |
三重のリーダーズ・インタビュー第1回はロボット社長こと後藤大介氏に直撃!
ホビーロボットや各種パーツ、ロボットグッズなどの販売、また高い技術力を活かした二足歩行ロボットの展示・紹介をされている、名古屋大須にあるロボット専門店「ROBO BASE ロボベース」をお伺いしました。その他、ものづくりの楽しさを伝える子供向けのロボット教室、産業用ロボットの開発など、様々な事業に情熱をもって取り組む企業「株式会社グローバックス」の、後藤大介社長にお話を伺いました。
未来のリーダーへのメッセージ
二足歩行ロボットのダンス
本日はお忙しい中、インタビューをお受け頂きましてありがとうございます。
それでは早速ですが、簡単な自己紹介をお願いいたします。
生まれは名古屋市、育ちは三重県桑名市です。
名古屋の大学在学中にインテリア関連の仕事をしたいと漠然と考えていながらも、いざ就職は自動車部品を製造する中堅メーカーに決まりました。工場でエンジニアとして2年間過ごし、汗水垂らしながら毎日を過ごしていました。
社会人3年目にベンチャー商社へ転職し、はじめての海外出張を経験すると同時に、仕事を取ってくる営業の喜びを経験したことを覚えています。現在は経営者として日々努力している毎日ですが、はじめから経営のプロだったわけではありません。
初めて「経営者」としての自信が付いたのは中国に駐在をした27歳の時でした。中国の大連という町で現地法人を設立する目的のための駐在でした。当時は、今まで経験したことがないような忙しい毎日でしたね。24時間仕事のことを考え、頭がフル回転です。帰国後は自動車工場で使われる自動化生産ラインを製造する新日本工業株式会社で取締役を務め、2007年9月には現在代表を務めている医薬品・食品業界の自動化ライン、同時に次世代ロボットの技術者集団である株式会社グローバックスを設立しました。
2009年6月には名古屋に東海地区唯一のロボット専門店であるロボベースをオープンさせました。ロボットを通して子どもたちに夢や希望を与えたい!そして根底には、海外に負けない日本のモノづくりをもっともっと盛り上げていきたい!という強い使命を持っております。
経営者としては新日本工業株式会社の中国現地法人設立が初めての経験なのですね。
帰国後に取り組んだ経営改革では、売上を3倍にし、経常利益を15倍にアップさせたそうですが、具体的にはどのような経営改革をされたのでしょうか?
経営改革に取り組んだきっかけは中国駐在でした。中国の大連という場所で、足かけ2年くらい駐在していて、新日本工業株式会社の現地法人の立ち上げをしておりました。当然ながら、日本の本社と連絡を取り合うことが出てきますよね。その時に、新日本工業株式会社にどういう問題があるのかを客観的に見ることができたわけです。そして、改善すべき問題点を考えながら、5年前に日本に戻ってきました。
特に中国にいた時に感じていた問題点は、企業風土にあります。新日本工業株式会社は今年50周年の老舗企業です。ただ、長年のしがらみや固定観念に捉われてしまい、社員が自分で常識をつくってしまう傾向があり、新しい事にチャレンジする風土がなくなっていたんですね。そこを変えなければ、会社が良くなって行かないと感じていました。人の考え方を変えるわけですから、非常に時間がかかる問題でした。そこで、まずシステム的な問題を一つ一つ変えていく経営改革から始めました。
初めに取り組んだのが、納期・品質・コストいわゆるQCDです。特に、今まではコストに対する意識が薄く、売価に対して適した利益が確保できているかどうかの確認ができていませんでした。そこで外注先と話し合い、お互いが適正だと判断できる価格で出すようにしました。また、それを担当者だけでなく直属の上司や役員の承認がないと注文が出来ないようなチェック体制を整えていきました。もちろん後々は、担当者だけでも出来るような教育はしていきましたが。
色々な改革をした中で、すべての課題に共通して言えることは、社員教育が不十分になっていた事でしたね。例えば管理する人間であれば、その部署をうまく回すことだけではいけません。部下が何を考えているのかコミュニケーションをとる必要がありますし、財務諸表なども読めなければいけません。そのような教育を受けずに管理職になってしまうと、なかなか部署を強くすることができず、部署ごとに強い弱いが出てきてしまいます。そこで管理職になる場合は、必ずある一定の教育を受けるシステムへと変えました。技術・技能に繋がる部分もそうですが、コミュニケーション能力の教育、外部のビジネススクールに通ったり、講師の方をお呼びして講演をしていただくなど……。
このように、経営改革全体を通して社員教育に対しては、特に力を入れています。同時にモチベーションを高める方法、新しいことにチャレンジする意識改革なども、現在のテーマとして取り組んでいます。それが、風土改革にもつながりますしね。
経営改革は、現在は意識改革を行っている最中というところですね。
一昨年からの経済環境の変化は、御社にも何か影響がきましたか?
システム的な問題を潰したことによって、売上も利益も伸びていき、50年の歴史の中で過去最高益になることは出来ました。ただ、リーマンショック以降の景気の影響で、どこの会社も少なからず落ちていますよね。社員一人一人が悪いわけではなくて、外部の環境変化があまりにも激しかったので、これについては仕方ない面があります。
今回は間に合わなかったのですが、ちょうど景気の影響を受けない取り組みをしていたのです。弊社は自動車関係のお客様が非常に多く、自動車産業が落ち込んでしまうと売上が落ちてしまう状況でした。そこで、自動車以外の分野も構築しておく必要があると考え、食品・医療・電子電気関係で、3本柱くらいでバランスを整えていこうとしていました。オートメーションはどの分野であっても必要になりますからね。
そうしたときに、まさに自動車産業に打撃が来てしまったのですね。
そうなんですよね。新しい柱を立てるには時間がかかります。新しい分野で営業に行っても、「うちは今まで取引しているメーカーさんがあるからいいよ。」と言われてしまいます。それでも、提案をして、くどいて、少しずつ量が増え始めたなという時に、景気が落ちてしまいました。ただ、その当時は太い柱には至らなかったのですが、そこであきらめたわけではなく、今でも営業は続けています。
新しい分野に取り組むことは、経営の安定化以外にも良い効果はありました。今までの自動車関係のお客様はお付き合いの長い方が多く、信頼関係が構築されていて、営業マンがそこまで営業をしなくても仕事を回していただける状況でした。しかし、新規のお客様のところに行くと、単なる御用聞き営業ではダメで、提案的な営業が必要になってきます。その中で、営業に対する教育を強化することができました。
様々な経営改革に現在も取り組んでおられる最中なのですね。
中国にいらっしゃった時に、客観的に問題点を見つけることができたとおっしゃっていましたが、中国では何をされていたのですか?
やっていた仕事の内容は、会社をゼロから作り上げることです。中国の大連というところに駐在して、現地法人を立ち上げる仕事をしていました。簡単に言うと、工場の場所を決めて、契約をして、登記をして、会計事務所を決めて、従業員の採用をして、工場の設備を整えて……。初めは、新日本工業株式会社から仕事をもらう事業形態でしたが、当然ながら中国にもお客様はいますから、中国国内でも営業をしていくことになりました。その時に、私は営業をしながら、経営もしながら、経理財務も見ながら管理的な部分は全てしていました。
その中で、新日本工業株式会社の課題も見えてきたんですね。中国では経済スピードが速く、基本的にスピードが命になってきます。その中で、のんびりした対応や、必要なデータがない管理など、客観的に課題だと感じる部分がありました。そのような課題を、帰国したら解消していきたいという思いがありましたね。
中国で、ゼロから会社を作ったのですね。
そうなりますね。大連での立ち上げた経験を活かして、その3年後には南の方も作りました。その時私は、会社設立だけして、後は社員に駐在させる形でした。翌年には株式会社グローバックスという会社も立ち上げました。
株式会社グローバックスのお話が出ましたが、設立するきっかけがあったのですか?
立ち上げるきっかけは大きく2つありました。
まず1つ目ですが、先ほどの自動車以外の分野を構築しなければいけない課題が発端になります。新しい分野を進めるため、はじめは新日本工業株式会社の中での事業部制にしました。
そこまでは良かったのですが、新規開拓なので、なかなか受注に至りません。人を遊ばせておくわけにもいかないので、自動車の仕事を回すことになります。そして、事業部を分けたのに新しい分野に携わる人間が、結局は0人になってしまうという状況になってしまっていました。
このまま事業部でやっていてもバランスが整わないなと感じ、いっそのこと別会社で自動車以外のオートメーション技術を利用した事業を進めたほうが、柱を確立できると気づき始めました。結果的に新日本工業株式会社では、自動車一本になりますが、グループとして自動車・食品・衣料などオートメーションの技術を売りに出来るだろうと考えたわけです。
また「グローバックス」という会社名に、2つ目の理由が込められてます。「X」という文字は最大限に能力を発揮するという意味合いがあります。海外展開をする時の足がかりにしようという戦略もあり、「グローバル」に「X」という名前にしたのです。グローバックスという新しいベンチャー系のスピードをもった会社であれば、海外に展開する時もスピード感を持って仕事ができると考え、そのような位置づけの会社にしていきたい思いがありました。経済状況から今は、海外展開はやめていますが、これが2つ目の理由ですね。
その株式会社グローバックスが、なぜロボット事業を進めようと考えたのですか?
新日本工業株式会社は、産業用ロボットの技術を持っていたので、新規事業として何かロボット技術を持った事を出来ないかと考えていました。そんな時、ロボットクリエイターの高橋さん(※パナソニック乾電池CMでグランドキャニオンを登るエボルタくんを作成した方)が雑誌に載っておられ、お話を聞く機会をいただきました。ホビーロボットや次世代ロボットの業界は、まだまだ市場が小さいとお伺いし、ロボット市場の活性化になるならと、東京や大阪の方をご紹介いただきました。後日いろいろな方にお会いし、すべてが繋がっていって、名古屋・大須にロボベースをオープンすることになりました。高橋さんにお会いしたのは3月でしたが、同じ年の6月にはオープンしましたので、かなり駆け足でしたね。
ロボベースのオープンには、単純に新規ビジネスとしての意味だけではなく、もう1つ私の想いが込められています。中国に駐在しているときに、中国人がハングリー精神旺盛で、日本の技術を盗もうとしている中、いつか日本が追い抜かされる時期が来てしまうのではないかという危機感を持っていました。だから、自分の会社の技術技能はもちろん、日本のものづくりに対する問題意識は持っていたわけです。
ロボベース内に、お子さん方にロボット教室を開いているのは、子どものころからものづくりの楽しさを体感していただくためです。近年言われている理科離れを防ぐ事に繋がりますし、最終的には、日本のものづくり全体の活性化にもつながるのではないかと考えています。
当然名古屋だけの話ではなく、地元三重県でも開始します。最近では、お店を開いたことにより、いろいろな出会いが出来ています。お店を出さないかと言われることもあり、1年後には、たくさん増えているかもしれませんね。
また、今は各種メーカーの製品を取り扱っている小売店になっていますが、自社オリジナルのロボットを作りたいと考えています。たまたま小売りを先にやっていますが、もともと新日本工業株式会社の技術力をもった会社ですしね。今もエンジニアたちが開発をしており、今年の終わりから来年の間に、オリジナルロボットを並べる予定ではあります。
ロボベースを立ち上げた時の苦労したこと、良かったと思ったことは何ですか?
実は、楽しいという思いの方が強かったんですよ。立ち上げの時は、私と2人のスタッフがいましたが、ずっと工場でものづくりをしていた経歴で、一般の消費者が来るお店で仕事をしたことがありませんでした。しかし、ここでは目の前でオートメーションを購入していただき、お客さんが喜ぶ顔を、楽しむ顔を実感できるわけです。お子さん方向けの教室でも、お子さん方がかわいいというのは当然ありますが、人に教える喜びを感じながら仕事をやっています。
現実的な話をすると、売上はすぐには上がるわけではないので、どういう商品構成にしようかとか、イベントを仕掛けてもっと集客をしようとか、本当に細かい問題点はありました。ただ、忙しさよりも楽しさの方が前面にでている感じですね。色々な発見が弊社としてもあり、私自身も勉強しながらやっていますね。
あとは、とにかく出会いが増えました。今までお付き合いがあった大手企業様にも 非常に優秀な方が多いので勉強になりますが、一匹狼的な人やベンチャー的な人、全く違う業界のデザイナーの人など、今まで接することがなかった方々に出会うことで、さらに新たなビジネスの面白さを勉強できています。それだけでもメリットだと思いますね。
人と人との繋がりが大切だという社長さんは多いですよね。そういえば、先ほどからお子さんがロボットを作っていますね。ロボットの組み立てを実際に行っているのですか?
実際に組み立てをしています。もちろん、出来上がったものは動くので、ガチャガチャと遊ぶことができます。作る楽しさと、出来上がった達成感を経験してもらい、お子さんにも喜んで遊んでもらえます。
いろいろなコースを用意してまして、1年間お好きな時間に来てもらって毎月違うものを作るコースや、隔週で2回来て1つのものを作るコース、90分で1つのものを作る1日体験コースなどがあります。下は5歳から上は11歳まで、幼稚園から小学校のお子さんが多いですね。
実際の組み立てにはスタッフがついて、ポイントポイントで指導しています。8・9割自分でやる場合もあれば、手とり足とりになる場合もあります。ただ、小学生向けはカブトムシなどの四足歩行ロボットになっています。二足歩行ロボットは、組み立てるだけなら時間をかければできると思いますが、パソコンを使ってのプログラミングが必要になってきます。さすがに小学生には難しいですが、中高生向けでプログラミングまで行う教室も募集しています。
桑名でもロボット教室をされるそうですね。
どのような形になるのでしょうか?どこかに場所をお借りするのですか?
ロボット教室は、地元桑名でも5月から開講する予定です。桑名の新日本工業株式会社の一室を小ざっぱり、小ぎれいにしてやる予定です(笑)工場というと、一般の方が入りにくいと思いますので、気軽に入っていける雰囲気にしたいですね。
地元でやることで、別の相乗効果が出ています。5月からはお子さん向けのロボット教室を始めますが、産業ロボットの教育ビジネスの話も出ています。実際、工業高校では産業ロボットの勉強したいわけですよ。しかし、先生方の人数はどうしても限られていて、やれることには限界があります。そこで、地元の企業が協力することにより、もっともっと学生さんに、ものづくりの楽しさを伝えることができるのではないかと思っています。産業ロボットを教える場所も、工場で準備を始めている最中です。
また、今ここに絡んでいないスタッフにもいい刺激になりますし、地元の活性化にも繋がればと考えています。桑名だけでなく三重県全体をどうやって盛り上げていこうかと最近よく考えているので、それに繋がると面白いなと思っていますね。
◆ロボット教室無料体験会
5月15日 11時〜、13時〜
5月22日 11時〜、13時〜
◆夢の対談〜ロボットの未来〜
5月23日 14時〜 株式会社グローバックス
◆ロボット社長講演会+パフォーマンス
6月11日 14時〜 桑名市大山田西小学校
申込みは【0120-535-330】フリーダイヤルに
電話申込み、又は info@robo-base.com まで。
※電話は午前10時〜午後8時まで。
身近にホビーロボットが広がっていけば楽しそうですね。
そういえば、イベント用のロボットの作成もしているとお聞きしましたが。
実は、能楽堂にロボットが立つんですよ。
狂言に野村小三郎さんという方がいらっしゃって、その方とコラボすることになりました。その方が踊っている横で狂言ロボットも踊るわけです。他には、武将ロボットがあります。これは3英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)をそろえる予定です。名古屋祭りなどのイベントで、この武将ロボットの踊りで盛り上がってもらえれば嬉しいですね。
◆第3回まいまい狂言会(7月17日)
狂言ロボットが、野村小三郎氏と競演!
伝統芸能と最新ロボット技術の夢の初共演です。
パンフレットデータはコチラ(PDF 2.8MB)
狂言ロボットと武将ロボットは完成が楽しみですね!
最後に、これから三重を担っていく若者へのメッセージをお願いします。
私自身もそうだったのですが、20代のころですとか、社会に出て初めて仕事をすると、目の前の事に対して不平不満であったり、愚痴であったり、時には逃げ出したくなる人が多いと思うんですよね。しかし、それだと自分自身の成長には繋がりません。まずは目の前のことに全力で取り組んでもらって、その壁を乗り越えることができれば、自分自身の成長に繋がると思います。
最近は、若者はなぜ3年で辞めるのかと世間で言われていますが、まずは目の前の事に全力で立ち向かう。それを必ず実行してもらえば、将来仕事に対して喜びを感じることができるようになると思います。また「会社を経営してみたい!」という起業家精神にも繋がっていきます。まずは目の前のことに全力で頑張ってほしいと思います。




